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大切なのは、職員一人ひとりが利用者さんを思うこと。

四季の森なごみ
2017年入職
渡瀬 太一
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より質の高い支援を行うため、理学療法士へ転身しました。
以前、恵生会で生活支援員として勤務していた際、転倒などによる怪我で入院し、機能低下を起こして退院される利用者さんを多く目にしてきました。回復に向け職員同士で解決策を練りましたが、思いつくのは歩いてもらうことくらい。なんとかせねばと行き着いたのは、自らが理学療法士となる途でした。一時的に退職し、4年間夜間の専門学校に通った後、無事国家試験に合格。他施設にて理学療法士としての経験を積み、再び恵生会で働きはじめました。
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「障がいのある方の役に立ちたい」という想いを持ち続けています。
リハビリに関する専門知識を身につけた今は、支援員だったときよりも自信を持って利用者さんの身体機能維持にあたることができています。ただ、「障がいのある方の役に立ちたい」という想いはずっと変わっていません。他施設を含め計8年間、生活支援員を務めてきた経験は今の仕事にとても生きていると感じていますし、そこへ新たに得た理学療法士としての知識をプラスして、利用者さんをサポートしていきたいという想いでいます。
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いかにしてモチベーションを高めてもらうかを考えるのが醍醐味です。
スポーツをしていた人であれば「競技復帰したい」、仕事をしていた人であれば「また働けるようになりたい」など、リハビリにおいて、目的があることは回復にとても良い影響を与えます。しかし身体に障がいを抱える当施設の方々は、日頃から生活支援員の介助を受けているため、回復への意欲が生じにくい傾向があります。いかにしてリハビリへのモチベーションを高めてもらうか、それを探るのが、私の仕事の難しくも楽しい点です。

Q&A

Q.
仕事で心がけていることを教えてください。
A.
リハビリそのものを「楽しい」と思ってもらうことです。そのために、ボールを使ったり、音楽に合わせて身体を動かしたりと、遊びを通してできるリハビリを実施しています。入院による機能低下から回復したり、ベッドから起き上がるなど生活の基本動作がスムーズになるのを目にしたときには、やはりやりがいを感じますね。リハビリは地道な作業の繰り返し。だからこそ、良い結果につながればご本人はもちろん理学療法士である私自身も大きな達成感を得られるのだと思います。
Q.
働くモチベーションを教えてください。
A.
利用者さんは一見、毎日同じような流れの中で生活しているように見えるかもしれません。しかし実際には日々違った表情を見せてくださっており、それらは働くスタッフにとって大きなモチベーションとなっています。今日も明日も、そしてその先も充実した生活を送ってもらうためには、医療面や栄養面など、さまざまな専門家の視点によるケアが不可欠。他職種のスタッフともしっかり連携を図りながら、日常をサポートしています。
Q.
今後の目標は?
A.
現在、当施設には入所と通所合わせて100名近くの利用者さんがおられます。私一人で全員のリハビリは担当しきれないため、すでに生活支援員の方に協力いただいていますが、今後はもう一歩踏み込んでもらい、職員皆が適切な運動を提供できるような体制をつくっていくことが目標です。もちろん、身体機能に関する専門知識が必要な場面ではフォローします。大切なのは、職員一人ひとりが自発的に利用者さんのことを考える姿勢を持つことだと思っています。

ONE DAY

1日の流れ
9:00
出勤・申し送り
職員より前日の申し送りを受けます。
9:30
リハビリ開始
まずは入所の個別リハビリ(1~2名)を、その後集団リハビリをおこないます。
11:00
通所フロアへ
通所の個別リハビリ(1~2名)をおこないます。
12:00
昼食
1時間の昼休憩をとります。
13:00
リハビリ再開
通所の個別リハビリを再開。
14:00
入所フロアへ
入所フロアへ戻り、個別、集団、個別の順番でリハビリを実施します。
17:00
記録
カルテ等への記入をおこないます。
18:00
退勤
残業はほとんどなし。本日もお疲れ様でした。

OFF TIME

職員のオフタイム
草野球やソフトボールをするのも好きですが、一番の趣味はやはり旅行です。感染症拡大以前は、よく家族と出掛けリフレッシュしていました。私の場合、計画を立てる期間が何よりも楽しくて。妻や子どもが喜びそうなプランを考えては、ワクワクしながらスケジュールに組み込みます。もしかしたら同じような方がおられるかもしれませんが、難点は、行程通りに進まなかったとき少し気が立ってしまうこと(笑)。対策として、プランにいくつかのパターンを用意しておくことは必須です。
取材日:2022年1月

わたしたちは、ご家族の
一番の味方であり続けます。

ご相談や見学など、どんな小さなことでもお気軽にご連絡ください。

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