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「今日も楽しかった」と思える居場所であるために。

クリエイトしき
2017年入職
森嶋 知香
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この世界へ私を導いてくれたのは、小学生のときの出会いです。
小学生のときの、障がいのある同級生との出会いが、この世界へと導いてくれました。その友人と姉妹のように仲良く遊ぶなかで、将来は障がい者の方をサポートしたいと思うようになり、大学で福祉を専攻。卒業後、オープニングスタッフとしてゼロからつくり上げるチャンスと新しくキレイな施設に惹かれ、恵生会の身体障がい者施設『四季の森なごみ』に新卒で入職しました。ただ、働くうちに児童の支援に興味が湧き、放課後等デイサービスへ転職。障がいのある子どもたちと関わってきました。
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結婚を機に再び恵生会へ。夜勤がなく日勤のみなのは魅力です。
恵生会へ戻ったのは、結婚がきっかけです。結婚後の生活を考えると、働きやすい環境が整った恵生会はとても魅力的でした。理事長も快く迎えてくださり、再びお世話になり今に至ります。現在勤務するのは、ホームで暮らす障がい者の方が昼間に通う『クリエイトしき』。ここは、私が前職で見守ってきた子どもたちが、高校卒業後の進路として検討する施設のひとつで、経験が活かせ、勉強にもなると思いました。夜勤がなく日勤のみで働ける点も、家庭を持った私にはとてもありがたいです。
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できる作業が一つでも増えるように、職員みんなで見守っています。
『クリエイトしき』では、主に知的障がいのある利用者さんが軽作業や余暇活動をしています。軽作業は「企業班」と「紙すき班」の2班に分かれて実施。企業班では100円均一に卸す商品の袋詰めなどをおこない、紙すき班では、牛乳パックを細かく切って名刺、小物入れ、レターセットといった紙すき商品を製作します。班分けは利用者さんの特性に合わせて決め、できることに最大限向き合っていただく方針です。私たち職員は、利用者さんに少しでもできる作業を増やしてもらいたいと考えています。他の職員から「○○さんができるようになっていましたよ!」と報告されると、皆同じ気持ちで見守っているのだと実感でき、嬉しい気持ちになります。

Q&A

Q.
仕事を通して学んだことは?
A.
障がい特性が様々で、コミュニケーションを取れる方も多い当施設の利用者さん。それだけに、職員の言葉ひとつで気持ちが落ち込む可能性があるため、声かけには特に気を付けています。やっぱり利用者さんは皆、褒められると嬉しいんです。そしてそれは、私たちも同じ。人に対して、良いところを見つければすかさずそれを伝えたり、感謝の気持ちは照れずに言葉にするという意識は、この仕事を通して高まったように思います。
Q.
仕事で心がけていることは?
A.
利用者さんに楽しんでもらうことです。通いたくないと思われてしまうと寂しいので、余暇活動にも力を入れています。利用者さんが1番好きなのは、なんと言ってもカラオケ。感染症拡大で控えていましたが、最近はマスク・換気・消毒を徹底しながら徐々に再開しています。また、感染対策により外出を控えていた時期には、利用者さんの声にお応えして施設内フリーマーケットを開催。お菓子やジュース、洋服を並べたところ、大変喜んでいただけました。こうしたイベントの後、ホームのスタッフから「帰ってからも楽しかったと話していました」と聞くと、「頑張って準備してよかった!」とやりがいを感じます。
Q.
職場の魅力と今後の目標を教えてください。
A.
上司・同僚ともにあたたかいスタッフの多い当施設。夜勤がなく全員が同じシフトで働いており、利用者さんを見送った後は事務作業をしながら、日中の出来事の報告をしあったり、残業になりそうなら「手伝おうか?」と声をかけ合ったりと、協力しやすい雰囲気なのが魅力です。新たに入職される方も、打ち解けやすいのではないでしょうか。
イベントを考えたりするうえで、新卒の頃に働いていた『四季の森なごみ』は良きライバル。互いに切磋琢磨し、『なごみ』に負けないくらい魅力的なレクリエーションや取り組みを、今後も増やしていきたいです。

ONE DAY

1日の流れ
8:30
出勤
作業の準備をして利用者さんをお迎え。みんなで集まって朝礼とラジオ体操をします。
8:55
作業開始
私は企業班の担当。雑貨の袋詰めをフォローします。
10:30
15分休憩
談話コーナーでテレビを見たり、お茶を飲んだりする利用者さんを見守ります。
10:45
作業再開
利用者さんの作業状況の確認や、仕上げ、最終チェックも職員の仕事です。
12:00
昼食(1時間)
利用者さんと一緒に食堂でランチタイム。
13:00
作業(余暇活動)
ぬり絵や折り紙、ウォーキングなど、班ごとにレクリエーションを楽しみます。
15:00
終礼
片付けをして終礼。ホームの世話人さんが迎えに来るまではテレビを観ながら食堂で談笑。
15:30
お見送り
15時半から16時過ぎにかけて世話人さんがお迎えに来られます。みなさんまた明日!
16:00
日誌記入
日誌の打ち込み作業や、レクリエーション・行事の準備などを進めます。
17:30
退勤
本日もお疲れ様でした。残業は少なめです。

OFF TIME

職員のオフタイム
感染症拡大前の休日は、買い物や友だちとのBBQを予定に入れていましたが、最近は市の体育館で夫とバドミントンをしたり、プールで泳いだりと、少し過ごし方が変わりました。自粛期間にはブームに乗って人気ゲームも購入。仮想空間で職場の仲間とアバター同士になって遊びました。感染症が落ち着いたら、お店に出かけて食べ歩きをしたいです。私は食べることが趣味で、白いごはんが大好き。職場で発足した「スイーツ部」「ラーメン部」も活動休止中なので、みんなで「また行きたいね」と話しています。
取材日:2022年1月

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