CLOSE

言葉の壁があっても、心が通う絆はできます。

四季の森なごみ
2012年入職
谷 ジョアン
イラスト
写真
仲間たちの優しさが、外国で働く不安を消してくれました。
2012年の3月、当時まだ小学生の娘を連れて、遠くフィリピンから日本にやってきました。来日してから日本語学校に2ヶ月通ったあと、6月に入職したのが『四季の森なごみ』です。そのころは開所したばかりで、私はほぼオープニング職員として入職しました。以来ずっとこの施設で仕事を続けて、気が付けばそろそろ10年になります。小学生だった娘も、もう高校生になりました。幼いころは「看護師になりたい」と言っていましたが、最近はキャビンアテンダントになりたいそうです。私は入職するとき「外国人だから差別されるかもしれない……」と、正直言ってとても心配していました。しかし『四季の森なごみ』の職員はみんな優しくて、差別なんてまったくありませんでした。それどころか、先輩がわからないことを丁寧に教えてくれて、とても働きやすかったです。利用者さんもみんな優しい人ばかり。右も左もわからない日本での就職でしたが『四季の森なごみ』を選んで本当によかったです。
写真
課題の日本語をクリアすると、毎日の仕事が楽しくなりました。
外国人の私にとって、やはり言葉の壁を乗り越えるのは大変でした。私は日本語がまったくわからない状態で来日したのでなおさらです。日本語学校には通ったものの、入職当時はまだまだ勉強の途中。利用者さんに言いたいことが伝わらず、仕事に慣れるまでに2年はかかりました。フィリピンは英語も公用語なので、私は英語・フィリピン語・日本語の3ヶ国語を話せますが、日本語が1番難しいです。ただ、日本語をクリアして仕事に慣れると、この仕事が大好きになりました。現在は食事介助、入浴介助、就寝介助、レクリエーションなど、利用者さんの生活全般を支援しています。正職員なので勤務時間は固定ではなく、早出、日勤、遅出、夜勤のシフト制です。ちなみに私は10時から19時までの日勤が1番好きです。なぜなら19時に退勤すると、仕事帰りに立ち寄るスーパーがちょうど割引タイムになっているから!主婦にとってはちょっとウキウキするシフトなのです。途中にスーパーがあって、通勤時間は自転車で10分。通いやすくて助かります。
写真
年齢を重ねても、利用者さんと一緒に過ごせるこの仕事を続けたい。
障がいのある方のサポートは、決して簡単な仕事ではありません。日本語に慣れた今でも、お話しができない利用者さんと接するときは、コミュニケーションの難しさを感じています。ただ、利用者さんとは毎日会っていますから、言葉なんて交わさなくてもお互いによく知った仲。顔を見るだけで安心してもらえている気がするんです。『四季の森なごみ』で働いて10年、ずいぶん利用者さんと心が通じ合うようになりました。今は一緒にレクリエーションをするのも楽しいですし、利用者さんにあいさつしていただけるととってもうれしくなります。これからの目標は、体力が続く限りずっとこの仕事を続けること。年齢を重ねても、利用者さんと一緒に充実した時間を過ごせたら幸せです。仲間や利用者さんに支えられていろいろなことを乗り越えた今、私はこの仕事が大好きだと胸を張って言えます。

ONE DAY

1日の流れ
7:00
出勤
夜勤の職員と協力し、起床介助と排せつの誘導をします。
7:30
朝食
利用者さんの食事をサポートします。
8:30
排せつ介助
食事が終わったら排せつの介助をします。
10:00
利用者さんとコミュニケーション
おしゃべりしたり、スキンシップをとったり。
11:30
昼食
利用者さんの食事をサポートします。
12:30
休憩
職員もランチタイム。利用者さんと同じ給食メニューを食べます。
13:30
入浴介助
利用者さんは午前と午後で半数ずつに分かれて入浴します。午後に入浴する利用者さんをサポート。
15:00
記録業務
利用者さんのご様子をパソコンで記録します。
16:00
退勤
本日もお疲れ様でした。

OFF TIME

職員のオフタイム
家で娘と話すときは、日本語・英語・フィリピン語の3ヶ国語が飛び交います。娘はもうほとんど日本語で話していますが、フィリピン語も忘れず大切にしてもらえるように、あえてフィリピン語で話すことも多いです。休日は娘と外食や映画に出かけています。ただ、今は感染症が心配なので、お出かけは我慢。動画配信サービスで、話題のドラマを観ています。少し状況が落ちついたら、大好きな映画を観に行きたいですね。私の好きな焼肉や、娘が好きなしゃぶしゃぶを食べに行くのも楽しみです。
取材日:2021年12月

わたしたちは、ご家族の
一番の味方であり続けます。

ご相談や見学など、どんな小さなことでもお気軽にご連絡ください。

イラスト イラスト