何気ない日常こそ、利用者さんの最大の喜び。
2003年入職
丸山 哲
- 所長を中心にワンチーム。チームワークよく、協力しながら動いています。
- 大学卒業してから3年半の間、介護・福祉業界とは違う一般企業で勤務。退職後、未経験からチャレンジできる介護業界の求人を見つけ1年ほど東京で働きました。そろそろ大阪に戻りたいと思っていたタイミングで、恵生会の募集と出会ったのです。障がい者の世界での経験や知識はないものの、どのような世界か興味があり思い切って応募したと記憶しています。多少の不安はありましたが、何とかなるだろうし、最終的にはやるしかないだろうと腹をくくりました。『四季の森』からスタートし、『しきファーム』を経て、2021年4月から現在の『グループホーム森の家Pナッツ支援センター 四季の森』で勤務し、主任を務めています。利用者さんの生活の場を守ることから始まり、それに付随して行政とのやり取り、『クリエイトしき』や『しきファーム』との連携など業務が多岐にわたり、異動当初は戸惑いの連続でした。主任とはいえ、マネジメントよりプレイヤーとしての割合のほうが大きいのはもちろん、センターの長である所長自らも現場へ出て、職員の先頭に立って動いてくれています。所長いわく総力戦。まさにワンチーム、という言葉がぴったりです。
- イベントを開催して感染症で沈んだ利用者さんの気分を盛り上げました。
- 2020年、感染症の流行という未曽有の事態が発生しました。グループホームで生活する利用者さんは外出と帰宅の自粛により、従来は当たり前にできていたことができなくなり、心がふさいで晴れ晴れとしない気持ちになったのは想像に難くありません。本来であればガイドヘルパーと一緒に月に1、2回は外出ができていた利用者さんのそうした気持ちを、少しでも和らげられないかと職員みんなで知恵を絞り、感染症拡大に落ち着きの気配が見えた時期にイベントを行うことにしました。全11ホーム対抗のゲーム大会の開催です。Pナッツをはじめ、恵生会のホームには、すべて「P」がつくので、「Pチャレンジ」と銘打って、輪投げや、クイズなどを行い、順位を競いました。さまざまなゲームに熱中する利用者さんの晴れ晴れとした表情を見ると実施して良かったと心から思ったのは言うまでもありません。外から見ると私たちの仕事は特殊性の強いイメージがあるかもしれませんが、実際に関わる私たちからしたらそんなことはありませんし、ハンディキャップがある大変だとも言われがちですが、ハンデもお一人おひとりの個性、「〇〇さん」と健常者と同じように接しています。
- 利用者さんは職員の癒し、明日への活力。ともに生活の質の向上を目指します。
- 当事業所の課題としては、利用者さんの生活の質の向上に尽きます。四季の森から移行してきた方々で、お一人おひとりに個室があり、個性が反映されやすい環境です。障害には特性があり、助言や援助がないと社会性を保てない人方もいらっしゃいますので、衛生的な個性が現れる生活をしていただけるよう、片付けが苦手な人は一緒に片付けさせてもらっています。とにかく利用者さんの生活の質を向上させたいという想いが強いです。とはいえ、当然私一人でできるわけはなく、同じ志を持った仲間の存在が欠かせません。幸いなことに、いい先輩や後輩に恵まれています。良好な人間関係は働きやすさにもつながっており、私が20年近く勤務を続けている理由のひとつです。利用者さんとの関わりにもエネルギーをもらっており、元気になる、というか、癒される、というほうが適切かもしれません。実際、職員同士の会話で「○○さん、癒されるわ」といった言葉が飛び交っています。これからも日常のさりげないことに喜んでくれる利用者さんの笑顔を癒しに、利用者さん、職員みんなで一緒になって楽しい時間を過ごしていきたいです。
ONE DAY
1日の流れ8：30
- 引き継ぎ
- グループホームの世話人と日中の世話人との引き継ぎを行います。
10：00
- 施設巡回
- 設備の不具合確認や修繕の段取り、立ち合い、職員自らDIYで修繕する場合もあります。
12：00
- 昼休憩（1時間）
- おいしいランチでリフレッシュします。
13：00
- デスクワーク
- 行政の手続き、書類の作成、世話人のコーディネート業務、勤怠管理などを行います。
15：00
- 引き継ぎ
- 夕方の時間帯に世話人への引き継ぎを行います。
16：30
- 記録
- 日中の利用者さんの様子をパソコンに入力します。
17：30
- 退勤
- 本日もお疲れ様でした。
OFF TIME
職員のオフタイム
アウトドア派で、週末の休みを利用して月に1、2度の山登りが趣味です。人生は、山あり谷あり、起伏があり、苦労して登頂した後に絶景が待っています。仕事と重ねてはいませんが、ある種共通している部分もあるかもしれません。感染症拡大中、リアル登山は自粛し、専ら動画でバーチャル登山。自宅で気分を盛り上げています。道の駅めぐりドライブ、野球やラグビーも好きです。
取材日：2021年12月
